薬の専門家として働く!登録販売者のお仕事まとめ » 登録販売者とは(仕事内容・なり方・今後など)

登録販売者とは(仕事内容・なり方・今後など)

今後ますます需要が高まると言われている登録販売者。その資格について、なり方やメリット、お給料事情などをわかりやすくまとめました。

登録販売者ってどんな資格?

薬剤師でなくても一般用医薬品(OTC医薬品)の販売に携われる資格です。2008年に誕生した比較的新しい資格であり、認知度は低いものの立派な「国家資格」。取得すればドラッグストアやコンビニなどで「医薬品の販売員」として働けます。

ただし、医療機関から出される処方箋に基づいて調合された薬(医療用医薬品)や、要指導医薬品・第1類医薬品などの販売はできません。これら服用時のリスクが高い医薬品は、薬剤師しか取り扱えないのです。

登録販売者になるメリット

薬のエキスパートになれる

薬剤師に次ぐ薬の専門家と呼ばれる資格。医薬品の成分の構成や効き方、人体の仕組みといったレベルから学ぶので、薬に関する正しい知識が身につきます。働くためではなく、家族の健康を守るために勉強する人もいるほど。

資格を得るには筆記試験を受ける必要があります。合格率は50%前後ですが、意欲をもって適切な対策を行なえば、決して難しい試験ではありません。

登録販売者の資格試験
について
詳しくチェック!

薬が販売できるようになる

実は登録販売者が扱える第2類・第3類医薬品は、一般用医薬品の約95%。資格を取得することで、多くの市販薬の販売に関われるようになります。

お客さんからの相談を受け、症状に合った薬を案内できる登録販売者は、薬剤師のいないコンビニやスーパーなどで重宝されるのです。

※登録販売者が単独で医薬品の売り場を任されるには、5年のうち通算2年以上の実務経験を必要とする「管理者」要件を満たす必要があります。管理者がいない店舗では、他の管理者要件を満たす登録販売者または薬剤師の雇用・管理が必要になります。

資格手当がもらえることも

働く場所によっては、登録販売者の資格を持っていると、基本給のほかに資格手当がもらえる場合も

相場は月に5,000~1万円。多いところでは、月2万円を支給している場合もあります。

例えば月5,000円でも手当が支給されるとすれば、1年で6万円のプラスに。資格取得のメリットは大きいと言えるでしょう。

登録販売者のなり方

登録販売者になって仕事をするためには、各都道府県が毎年実施している試験に合格後、勤務する都道府県に販売従事登録申請を行う必要があります。

ちなみに、平成29年度に東京都で行なわれた試験の合格率は42.7%(※)。低い数字に見えるかもしれませんが、対策すれば問題なく合格できる内容です。

登録販売者試験の受験方法

各都道府県の公式ホームページ上もしくは保健局などで配布されている願書(受験申請書)を受け取り、写真台帳とあわせて指定されている宛先に郵送します。願書が受理されると受験票が届き、試験会場を案内されます。

当日は受験票・HB鉛筆・消しゴム・時計などを持ち、試験会場へ足を運んでください。

登録販売者試験の内容

試験は全5科目で構成されています。

引用元:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」

※都道府県によって、試験の日程や科目の順序が異なります。事前に受験予定の都道府県の公式サイトを確認してください。

章ごとの問題数は全国共通で、合計120問。午前・午後の4時間かけて試験が行なわれます。マークシート方式で、記述は不要です。

ただし、出題内容は各ブロックで異なります。つまり、地域によって難易度に大きな差があるのです。

都道府県の過去の
最高・最低合格率(例)

平成29年の
合格率
最高…北海道(62.40%) 最低…沖縄県(26.67%)
平成28年の
合格率
最高…兵庫県(55.84%) 最低…島根県(26.96%)

引用元:登録販売者資格ガイド「登録販売者の都道府県別合格率」

年度によってブロックごとに内容が変わるため、「●県で受験すれば受かりやすい」「●県は難易度が高い」と一概に言えるわけではありません。試験範囲をまんべんなく勉強し、合格ラインの得点を目指しましょう。

登録販売者試験の合格ライン

全体で原則70%以上の点数が取れていれば合格になります(120点満点なので、84点以上なら合格ライン)。

ただし、「各科目で35~40%以上得点していること」も必須。1科目でも点数が足りなければ不合格になってしまうので、試験勉強では苦手な科目をつくらないよう、まんべんなく勉強しましょう。

合格発表は登録販売者試験を取りまとめている公的機関のホームページで行なわれます。都道府県ごとに合格発表の掲載先は異なりますので、注意してください。

なお、どの都道府県で合格しても、全国で勤務できます。

引用元:東京都福祉保健局「平成30年度登録販売者試験について」

登録販売者に向いている人

次のような性格の方は、一般的に登録販売者に向いていると言われています。

薬剤師に次ぐ薬のエキスパートとして他者にアドバイスする立場になる以上、責任感の強い人が適任です。

また、登録販売者は人体に対する医薬品の知識を正しく持ち、お客さんに間違った情報を伝えてはいけないという意識のもとで行動しています。「資格さえ取得してしまえばその後勉強をしなくてもよい」ということはなく、常に変化する医薬品の最新情報を追い続けなければなりません。自分の役割を自覚して、努力を積み重ねていける人にこそ向いています。

そして、お客様の相談に乗るのも大事な業務。接客好き・聞き上手だと働きやすく感じられるでしょう。

登録販売者の主な仕事内容

登録販売者の主な仕事は、一般用医薬品の販売と、購入するお客さんへの情報提供です。

健康の悩みを抱えているお客さんの話を聞き、適切な一般用医薬品を紹介します。

登録販売者が扱える薬の種類

指定第2類医薬品から第3類医薬品までが登録販売者の取り扱える範囲になります。

医薬品は、主に次のようにわけられています。

登録販売者が扱えるのは「一般用医薬品」のみと定められています。

さらに、一般用医薬品の中でもリスクに応じて第1類から第3類までのリスク区分が。そのうち、登録販売者が販売できるのは第2類医薬品と第3類医薬品です。

第1類医薬品と要指導医薬品は服用する際のリスクが高く、販売できるのは薬剤師のみ。第2類医薬品の中には「指定第2類医薬品」といって、より注意が必要なものもありますが、登録販売者でも販売できます。

登録販売者の給料目安

もらえる給料は一般的なスタッフのそれよりも高めです。資格手当がついたり、そもそもの基本給が高めに設定されたりするためです。

例えば、正社員なら未経験でも月給20万円以上が設定されていることも。パートやアルバイトでも時給1,000円を超えるところが少なくありません。さらに基本給や時給とは別に、資格手当が支給される場合もあります。

一般用医薬品を取り扱うコンビニ・スーパーなどが増えてきている中で、医薬品を販売できる登録販売者はありがたがられ、待遇面も手厚くなる傾向に。

求人情報は今後も増えていくことが予想されているので、豊富な求人の中から自分のライフスタイルに合わせて働き方を選択できると考えられます。

需要が高まる?登録販売者の今後の展望

日本では現在「セルフメディケーション(自分の健康に責任を持ち、軽度の不調は自分でケアするという考え方)」が推進されています。

2009年の改正薬事法にともない、薬局・ドラッグストアだけではなく、コンビニ・スーパー・家電量販店などでもリスクの低い一般用医薬品を販売できるようになりました。また、2014年には、第2類医薬品・第3類医薬品のインターネット販売も可能になっています。

一般用医薬品が手に入りやすくなっている時代において、薬を取り扱う店舗も拡大傾向に。登録販売者も、今後ますます需要が高まると予想されています。

パート・アルバイトも正社員も、採用に積極的なところが増えているので、自分の希望に合わせて職場を選べると考えられます。

おすすめ!
登録販売者の
働き方の例を詳しく見る

販売登録者の仕事内容とは?仕事先の内容と特徴を紹介

販売登録者が活躍できる場は、薬局やドラッグストアだけではありません。ここでは、ドラッグストア、コンビニ、量販店、スーパー、免税店、調剤薬局、独立・個人事業、それぞれの仕事内容の特徴を詳しくまとめました。

販売登録者が活躍できる
職場の種類と仕事内容を
詳しく見る

登録販売者が転職する時の手続き方法

販売登録者として転職する際には、各種手続きが必要となります。大まかな転職の流れから、主要自治体の転職に際して必要な手続きをまとめました。

登録販売者が転職する時の
手続き方法を
詳しく見る

登録販売者が活躍できる場所は、従来のドラッグストアや薬局だけでなく、コンビニやスーパーにも広がっています。
スタイル別に2つの働き方をご提案!

詳細はこちら